2018.02.27
清華堂のふるまい学
「障子」の好きな話

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障子はやぶれやすいものです。

近年では、やぶれにくい障子や障子風の破れない素材など、様々ありますが。

ただ、「やぶれやすい」とわかっていることが面白いと思います。

いつかの文献で読んだことのある話ですが、「やぶれやすい」ことが、住まい手に適度な緊張感を与え、

凛とした気持ちになる。正座をしたくなる。

また、「やぶれやすい」障子がやぶれていないことで、客人にだらしなくないおもてなしを伝える。

そのような内容を目にしました。

日本はライフスタイルの変化や高度経済成長期以降、画一化した住まいが広がりました。

言わば、面白くない住まいが広がったようにも感じます。

仕事上、都合のいいような受け取り方をしているだけかもしれませんが、

障子の適度な緊張感が、大切にされていくといいなあと感じています。